胎児瞑想「出逢い」

 

胎児瞑想をやってみよう

 

お腹に手を当てましょう

 

まずは呼吸を楽に

身体の力を抜いていきましょう。

呼吸のリズムを感じると
自分の心臓の音が
ドクンドクンと聞こえてきます

お腹の中の赤ちゃんは
このお母さんの呼吸の音と
心臓の音を聞いて
スヤスヤ
安心しています

 

 

今お腹の中では、わずか7センチほどだった小さな小さな子宮が命を宿し、まるで運命の赤い糸のように、お母さんと赤ちゃんを繋いで、その命を守ろうとしています。

 

一心同体を感じながら、呼吸を赤ちゃんへと届けてあげましょう。

 

 

だんだん体が温かく感じ、まるで安心できる大きな海に浮かんでいるように心地よくなっていきます。

そして赤ちゃんも
生温かい心地よい波に揺られながら
プカプカとリラックスしています。

同じ波に揺られながら遠くの赤ちゃんとお母さんを赤い糸がしっかりと繋いでくれて、赤ちゃんはとっても安心しているようです。

 

プカプカ

お母さんが吸う息で波が引き吐く息で柔らかく波が押し寄せます。

心地よい波に揺られながら

プカプカ

はじめオタマジャクシのようだった赤ちゃんの身体は、どんどんお母さんと同じ人間の形へと姿を変えていきます。

たまにカモメが声をかけると、赤ちゃんは微笑みながら、外の世界を想像し、話し返すように身体をうごかしているようです。

波の音を感じながら

プカプカ

手を動かしてみたり、壁を蹴ってみたり、時々ぐるっと回ってみたり、安心できる生温かい海を楽しんでいるようです。

 

 

 

やがてお部屋はどんどん狭くなり

今までずっと赤ちゃんのお部屋を
快適に保ってきた子宮は

 

「そろそろ私の出番は終わりね」

 

「これからはお母さんに
直接抱きしめてもらってね」

 

赤ちゃんをビックリさせないように

たまに部屋をわざと狭くさせて

赤ちゃんに心の準備をさせます。

 

赤ちゃんは外の世界はどんなかな〜

お母さんのお顔はどんなかな〜

楽しみだな〜

色んな気持ちを抱きなが

狭くなった部屋との別れを感じはじめます。

そしてお部屋とお別れの日

 

 

子宮は赤ちゃんを抱きしめます。

今までと違った大きな波を

大きな愛で抱きしめながら

名残惜しさも振り払い

赤ちゃんとお母さんの為に

徐々に徐々に

優しく優しく抱きしめていきます。

 

 

赤ちゃんが苦しくなりすぎないように

感覚をあけながら

お母さんに届けようと

 

「頑張るんだよ」

「幸せになってね」

「さようなら」

 

赤ちゃんは一気に狭くなり

必死でお母さんを探します

 

「どぉしよぉ」
「助けて」
「どこに向かえばいいの、、、」

 

とても心細くなります。

 

お母さんは

「こっちだよー!」
「大丈夫だよー!」
「ママのところにおいでー」
「がんばるんだよー」

と励ましてあげましょう。

すると赤ちゃんは

また勇気を振り絞って

頭の形を合わせながら

この世の入り口へと飛び込みます。

この入り口はどこまで続くんだろう、、、

 

赤ちゃんの大きな不安感。

そんな不安も

最後に子宮が赤ちゃんを抱きしめ、この世に送り出してくれる力と、お母さんの波のよに温かい呼吸で包んであげましょう。

 

沢山の愛に包まれて

 

おいで!!

 

赤ちゃんも頑張ります。

 

 

 

 

 

まぶしい!!!

寒い!!!

外の世界だ!!!

 

ずっと聞いてた声が聞こえる!

ママだ!!

「怖かったよー」
「でも頑張ったよー!」
「あえて嬉しいよー!」

色んな思いを力一杯お母さんに伝えています。

 

沢山抱きしめて褒めてあげましょう。

「ようこそ、はじめまして、ママだよ!」

「沢山幸せになろうね!」
今まさに物語の最中にいるお母さん

 

赤ちゃんはお母さんの呼吸や心臓の音を聞き、外の世界への憧れを抱いています。

一つの体に二つの心臓がある、この一心同体の奇跡的な期間、お母さんが赤ちゃんを励ますように、赤ちゃんもまた、お母さんを励ましています。

今の気持ちを心の中で語りかけてあげましょう。。。

作:木谷馨子

許可なく無断での複写等禁じます。



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