(前回までのレポはこちら)
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3人目にして初めて
助産院でのお産
4月19日
助産院には分娩台がありません。
木の香りに包まれた部屋の布団で
お腹にモニターもつけづ
ただただ自然に
産む力と産まれてくる力を信じて
自分の希望のバースプランで臨みました。
主人が今年の誕生日にプレゼントしてくれたアロマディヒューザーをセットし、携帯のYouTubeからディズニーオルゴールのラプンツェルを聞きました。
この曲は心春ちゃんの気持ちを重ねていつも聞いていた曲
「いつも憧れてた1人塔の中で。外の世界はどんなに素敵か。今夜は星空の下、霧が晴れた様に。やっと見つけた私のいる場所。輝いている未来照らす光。夢を叶えた特別な夜。世界がまるで昨日とは違う。ようやく巡り会えた大事な人、、、」
娘が大好きなこの曲を毎晩子守唄に歌っていたら、なんとも胎児の気持ちに当てはめてしまったという、奇跡的にもお産の瞬間にぴったりな曲
助産師さんも素敵だね〜と言いながら、私の呼吸に合わせ腰をさすりながら、アロマからでてくるラベンダーのほのかな香りになんだかふんわりした時間が漂っていました。
それからディヒューザーの話になり、内臓された音楽を聴いていたら、波の音もいいな!と波の音をひたすら聞くことに。
夜の静かな部屋で、柔らかい薄明かり
波の音で癒されながら
助産師さんが主人に腰のさすり方を伝授してくれました。
はじめ主人も緊張からか小刻みに手が震えながら腰をさするので、もぉ少し押しながら滑らかに!もぉ少しゆっくり!など注文をつけ(笑)次の陣痛がくるのを待ちました。
陣痛が来そうになると私は手を上げて
私の呼吸に合わせて腰をさすってもらった時
バースプランにいれたものではなかったけど、夫婦で赤ちゃんの誕生を迎えるこの感覚は、今まで体感したことのない一致団結した感じ。
まだ痛みはそんなでもないけど、神秘的な空間でした。
助産師さんに、ここにいてもいいし、動き回ってもいいし、自分の好きな様にしていいよと言われ、9時過ぎから私は動いてみることにしました。
その間主人には入院部屋で休んでもらうことに。
助産師さんにバランスボールいいよと言われ座ってポンポンしたり、お尻を回したりを何回かすると、あれよあれよと陣痛が来るように。
陣痛が来るたびに想像した事
頑張ってねと声をかけてくれた人達が私の背中に沢山いて、そんな声を総まとめに神様が私に優しく覆いかぶさり、神様の大きな手が子宮を丸々包んで、微笑みながら赤ちゃんを下へ下へと移動させてくれていました。
そんな想像した事も、しようと思った事もないのに、自然に浮かび上がる感覚
私は息を吐きながら
コトちゃん頑張れー
私頑張れー
と
そんなイメージを膨らませていると
あっという間に陣痛は休憩に入りはじめます
それを何度も繰り返しながら
急ピッチに痛みは強くなり
9時40分頃には陣痛室へ戻り横になることに。
四つん這いで産もうか
左を向いて産もうか
とりあえず横になりながら辛ければ四つん這いにと思って左を向いて寝ました。
次は瞑想しようと考えました。
モアナのエイが海を泳ぐシーンを思い出したり、コトちゃんと家族がみんなで揃って笑っている場面を想像したり、新生児を順番に抱っこしている近未来の想像。
幸せな気持ちを頭いっぱいにすると
痛みは短く感じるのでした。
だんだん痛みが激しくなって来て
吐く息とともにフゥーッ
と声も出しはじめ、波の音を聞くと陣痛の合間合間はスッと寝てしまい、また波が来ます。
束の間の休み、陣痛がきた!と思うとマイナス思考になりそうだったので、波がおさまる時に、神通!休憩ですね!!ありがとうございます!と思い。波が来たら、よし行こう!!と心の中で、何処か平常心を保つ私がいました。
助産師さんに、産まれそうになったら主人を呼んで下さいと伝えてあったので、まだ呼ばれないのはまだまだなんだな。。。と思いながら、時間を聞くと22時40分。
今日はもぉ産まれないかな?と思いながらも、だんだん波が嵐のような痛みに変わって来ました。
そこからは幸せな想像では耐えられなくなり、
逃げちゃいけない、私が産むんだ!と強い心で、
大波に飲み込まれそうなコトちゃんの手を必死で繋いで、
手を離しちゃいけない!
こっちだよ!
大丈夫だよ!
おいで〜!
と声にまで出して言いながら、助産師さんの手を握っていました。
そんな波が何度か続き
まだ主人はこない
助産師さんは3人
腰をさすってくれたり
私の足を持ち上げて産む体勢にしてくれたり
赤ちゃんの様子を見てくれていたり
だんだん息みたくなった頃
ドアが開いて主人が自ら登場
助産師さんが
「いいタイミング!呼びに行こうと思った!」
と言ったので
もぉすぐ?と思うも
イヤ、まだまだだよな?
子宮口何センチですか?とか、あと少しですか?とか、いきんでいいですか?とかは聞けず、、、
主人は私の希望通りビデオのスイッチを押して産まれて来る下側に設置。私は主人の手をコトちゃんの手と思って、波が来るたび強く握りながら、絶対離さない!コトちゃんが大波に飲み込まれないように、息をハァーっと吐きながらお腹に意識を持って行きました。
息みたい
イヤまだだ
何も言われないし、まだなんだろう
イヤ息みたい!
ついに助産師さんに
まだ息んじゃだめですよね?
と聞くと
いいよ!もぉすぐだよ!
ヤッタ!!
それから3回
1回目息むと同時にプチっと何か破れたような感覚とともに破水?
2回目は穴が開く感覚で同時に何かが流れ出て、頭が出てくるのが自分でもわかりました。
頭が出たら助産師さんが
「頭出たよ!手を伸ばしておいで」
と股の間に手を伸ばして赤ちゃんの髪の毛を確認
もぉすぐ会えるね!コトちゃん頑張れーっと
3回目で股の間からコトちゃんをそのまま胸に抱き抱えました。
初めてかけた言葉は
コトちゃんママだよ
よく頑張ったね〜
ビデオを見返してもひたすらよく頑張ったね〜と言っていました。
それからカンガルーケアを30分
本当にあったかくて
ふにゃふにゃで
コトちゃんは泣かずにスヤスヤ胸の中で
手のひらも大きく広げたままでした。
カンガルーケア中も臍の緒から胎盤は袋に入れ私の横に置かれ、カンガルーケアが終わると臍の緒を主人が切り、命を繋いだ細く白い臍帯の中に通る3本の血管を見せてもらい胎盤もゆっくり見せてもらいました。
奇跡の臓器
胎盤は母体から厳選していい栄養を赤ちゃんに届け、同時に胎児に臓器がない間は臓器の役割を果たし、胎児にその臓器の機能が備わると、徐々に役割を減らしていく。胎盤がなければ命は母体で育つことができない。期間限定の万能な臓器、ありがとうございました!とお礼を伝えてさようならしました。
昔は食べると産後の回復も早いと山葵醤油など、刺身として家族でたべたそうですよ!今の時代はしませんが、産後胎盤から切り離した臍帯を渡されビックリ!こんな長いの見たことない(笑)
固そうですが丸められます。このまま乾かして固まっても、水につけると少し元に戻るそうです(๑>◡<๑)
産まれた時間は深夜11時29分
みんなで何分だったかな?なんて正確な時間はわからずご報告では2分前の27分としましたが、確認した時の時間は29分。母子手帳にはイイニクの時間が記載されていました(笑)
会陰切開が出来ない環境でしたが、前回のお産の傷跡が少し開いただけで裂ける事もなく、特殊なピアスで傷は止めてもらい、丸1日半で取れてスッキリ。
今までのお産では次の日の筋肉痛が半端なかったのですが筋肉痛も全くなく、どれだけ身体がリラックスして無駄に力を入れずにお産出来たのかを実感しました。
ただ後陣痛は、娘を見ながら、痛みを忘れようとするものの、痛くて起きるを繰り返し、3日目からロキソニンをもらうことにしました。ロキソニンの影響あって、丸3日経った今日の朝は骨盤の歪みとの戦い以外不調はなく、急ピッチに身体は回復してきています。
コトちゃんはこの世に誕生してからひたすらひたすらーー寝ていましたが、次の日の夜8時頃から突然意もわからず泣くようになり、助産師さんに言うと、
胎内時計で陣痛が強まった時間から大体の子が泣くんだよね!
思い出してるのかな? と。
またまたよく頑張ったねぇ!もぉ大丈夫だよ!といいながら、ラプンツェルを歌いました。
すると娘も大好きな歌詞の部分
「輝いている、未来照らす光」
の部分で初めて両目を開けて、
私の顔をしっかり見てくれました。
産んだ時より感動してしまいました。
幸せなお産
私にとってそれは謝るのではなく、ようこそ!ありがとう!と感謝を込めて受け入れるお産でした。
私の元へ来てくれた命に心からありがとうと気持ちを込めて言えるようなお産。
でも今回それ以上に
応援してくれた人
私達家族や家族の助けになって支えてくれた家族。
助産院もりあねのスタッフのみなさん
そしてそんな感謝を繋いでくれた娘に
多くの感謝を感じられる
「ありがとう」
娘に、頑張ってくれてありがとう
と言える
素敵なお産になりました。
こんな幸せな時間
また産みたいと思ってしまいますが
金銭的に我慢しなければ!!
授かった命を大切に大切に
守っていきたいと思います。
(๑>◡<๑)
長いレポお読み頂きありがとうございました
m(__)m
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